蛸薬師 イボが取れて感謝
時折思い出す嘘のような本当の話です。
小学生入学頃の写真には、私の膝小僧には、沢山のイボが写っています。
小学生の夏休み、母に連れられ行った蛸薬師
ツルツルの真っ黒なキレイな“お撫で石”と”お経本(般若心経)”をいただいてきました。
毎朝、仏壇の前で、膝小僧をツルツルの真っ黒な石でなでながら
素直に、おんころころ般若波羅蜜……と般若心経を唱えました。
幼かったので治したいなど思っていなかったですし
なんだか面倒だけど、はんにゃ~はら~み~た~、という感じでした。
夏休みだけだったのか⁇ 数ヶ月だったのか⁇
記憶はおぼろげですが、気がつくと、
沢山あったイボは段々薄くなり、なくなってしまいました。
小学生の私が、般若心経を暗記してしまいました。
詳しい事を母に聞こうと電話をしたら
そんな事があったわねぇと、そっけない返事。
数年前に、おぼろげな記憶から、検索、、、
あれは、いったい、何処だったのか?
目黒の蛸薬師、、、発見!!
そして、行って来ました。
幼い頃の記憶よりもこじんまりとしたお薬師様で
人気(ひとけ)は少なく、そっと手を合わせて帰りました。
この話をいつか共有できる方とお話してみたいと思っていますが
その願いは、まだ叶っていません。
思い立って住職さまに電話をしました。
小学生の時にイボをとっていただき、大人になり良く思い出すので、
改めてお礼をしたいのですがどうしたら良いでしょうか?と。
今、困っている事がなければ、いらして手を合わせ
感謝をお薬師様に伝えることで十分ですよ。との事でした。
私は本当に治ってしまいましたが
その様な方はいらっしゃいますか?と尋ねると
全員ではないですが、沢山いらっしゃいますよ。治って良かったですね。
あなたは選ばれた方なのでしょう。なにかお役目があるのでしょう。
などと、くすぐったくなる様な事を言ってくださいました。
今でも、映像は、映画のワンシーンの様に浮かび上がります。
イボが完治し、”お撫で石”を返しに、お礼に再び蛸薬師に母と行った日
お薬師様の裏門に、大きな大きな蛸を荷台に載せた自転車が止まっていた。
子供ながらに、あのタコはこうやって運ばれてきたんだな〜
大きいなぁ〜と思いました。
お盆の頃になると思い出します。
同じ様な体験のある方、いらしたら、メッセージをいただけたら嬉しいです。