細菌 カビ 酵母
和食では、味噌汁、漬物、納豆、醤油、・・・微生物の働きで・・・・・発酵を利用してつくられたもの。
洋食では、パンは、チーズ、ヨーグルト・・・・・微生物の働きによりつくられている。
微生物の助けをかりない食生活は考えられないのです。
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微生物の中で食品と関係が深いのは、細菌、カビ、酵母の3つです。
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細菌・・・独立した単細胞の微生物。栄養さえあれば自立して生きられる。自分の力で分裂、増殖する。
カビ、酵母・・・角膜で仕切られた核があり、細菌より高等な微生物といえる。
(ミトコンドリアはこの中の小器官)
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3つについて簡単にせつめいしていきます。
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~~細菌~~
A 細菌の形態について
①球菌・・・ブドウ球菌、連鎖球菌
②桿菌・・・棒状の細菌、納豆菌
③らせん菌・・・コレラ菌 腸炎ビブリオ
B 細菌の増殖と芽胞
分裂して増殖するが、栄養の不足、熱、乾燥、化学薬品などにより停止。
ある種類は数年以上も、仮眠状態をとることができる。
芽胞は胞子とも呼ばれ耐熱性がある。
ポツリヌス菌の芽胞は100℃の煮沸で生き残る。
オートクレープ(高圧蒸気滅菌器)121℃、4分以上での加熱が必要。
(鍼灸院で針の消毒に使われていますね)
(芽胞はしぶとく生き残るためにそうなってるんですね。)
食品業界では注意しなければならない点です。
C 細菌の分類
①乳酸菌・・・糖類を発酵して乳酸を作る、通常嫌気性の桿菌、球菌の総称。
ブドウ糖を分解して50%以上の乳酸を作るものを乳酸菌と呼ぶ。
乳酸ができると環境のPHが低下して、混在の微生物は駆逐される。
乳酸菌自体は耐酸性が強い。食品の風味を損なわずに防腐的作用をもつので、
チーズ、ヨーグルト、バター、乳酸菌飲料、漬物など多く用いられる。
②酢酸菌・・・お酢を作る。エタノールを好奇的に酸化して酢酸を作る。
発酵ではあるが酸素を利用する点が特異的で他の発酵とは異なる。
食酢の製造につかわれる。
原料によりモルトビネガー(麦芽酢)、ワインビネガー)、リンゴ 酢、などがある。
最近ではアルコールを原料とした酒精酢が多くなっている。
科学的に作る合成酢もあるが風味は劣る。
③枯草菌・・・枯草についている菌。わらについている納豆菌はタンパク質分解力が強い。
発酵により消化性がたかまり、納豆独特の風味も加わる。
④酪酸菌・・・糠漬けの異常発酵。一種の腐敗。
⑤ブドウ球菌・・・食中毒で有名。
⑥大腸菌群・・・多くの大腸菌は鞭毛を持ち、運動をする。ラクトース(乳糖)を分解することで
他の腸内細菌とは区別される。大腸菌は脊椎動物の正常な腸管内微生物のひとつ。
ひとに病気を起こすことはあまりない。
体力が弱まり免疫が著しく低下して病原菌に無防備になった時、
感染症にかかりやすくなる原因菌のひとつ。
O-157は例外。
⑦放線菌・・・カビに似ている細菌。広く土壌中に生息。土壌微生物の半数以上を占めることがあり、
土のにおいの原因 とされる。ストレプトマイシン、オーレオマイシンなどの抗生物質を作り出す種類があり、
重要な抗生物質の多くは放線菌が生産している。抗生物質は微生物により生産され、
他の微生物の発育や働きを阻害する物質、微生物同士の対抗のための物質である。
ペニシリン。セファロスポリン。抗生物質は人類に貢献もしているが、使用が進むにつれ、
食肉生産、魚の養殖などにも使われ、対菌性の出現などの問題がある。