子供の下痢
下痢の原因を考え、下痢にならないよう対策を練ることは非常に重要です。
実際に下痢になってしまった場合、下痢を止める方法はあるのでしょうか?
【一過性の下痢の場合】
ウイルスや細菌が原因の下の場合、下痢が起こってしばらくの間は排便があるままに任せ、下痢止めは使わないようにしましょう。
「ある程度便が排出されるまでは待つ」ことが大切なのです。
なぜならば、体内に入ってしまったウイルスや細菌、それらが出す毒素を追い出すために下痢になっているからです。
体が「出そう」としているのに下痢止めを使っても、あまり効果がない場合もあります。
また、たとえ薬が効いたとしても、あまりにも早い段階で下痢を止めてしまうと
、悪いものを体に溜め込んでしまっていることになってしまうのです。
このような場合は、下痢止めではなく「整腸剤」を使い、腸の回復を助けてあげる方法を取りましょう。胃腸炎の場合、下痢止めを使うことで悪化してしまうこともあります。安易に下痢止めを使うのは危険な場合もあるのです。
また、早く回復するためには下痢を強めてしまうようなことも避けなければなりません。食事は最小限にし、消化のよいものを食べるようにしましょう。そして、お腹や体を温めて体力の回復を早めましょう。
下痢は体内の水分を大量に失ってしまうので水分補給は必ず必要ですが、いちどきにたくさん飲むと腸を刺激してしまうので、少しずつ飲むようにします。
疲れやストレスの場合も基本的には同じです。ウイルスや細菌による下痢に比べれば下痢止めを早く使っても構いませんが、本当にウイルス性や細菌性の下痢ではないかどうかを見極めるのはなかなか難しいものです。しばらく様子を見て、発熱や嘔吐の症状がないことを確認してから下痢止めを使うようにしましょう。
ただし、疲れやストレスによる一過性の下痢の場合、整腸剤程度で治まることが多いものです。出るものが出て落ち着いたようであれば、整腸剤を使うようにしましょう。また、基本的には薬を飲まずに回復することが殆どです。