インドには存在しないヨガ(12)

当時、ヨガの伝道を任されたyogi達は
欧米人の身体が堅く
インドで行われていたヨガをすることは困難と考えて
簡単にできるようにポーズを変えてしまった。

それを習った生徒が、またさらに新しいものを考えるという風になってしまった。

サポートする道具を使うヨガをはじめ
インドには存在しないヨガが沢山、考えられてしまった。

ポーズをとったら、しばらくフリーズ(呼吸をしながら同じ形に留まる)すること
ポーズとポーズの間のリラクゼーション(屍のポーズ)を必ずとること
基本的な事が守られていない場合が沢山ある。

インドで行われている84のポーズを全員がする必要はないと考え
ビクラムは最低限必要な26のポーズと2つの呼吸法にまとめた。

ビクラムはポーズそのものを安易に変えててしまうという妥協はできなかった。
もし、出来なければ、よりハードにチャレンジするしかない
このことでしか限界を超える事はできないと考えた。


26のポーズはどのように完成したのか?

ビクラムはどのように26のポーズ完成させたのか?

前にも書いたけれど、ビクラムはBishinu Ghoshのもと
インドで具合の悪い人の状態に合わせて
マンツーマンのアーサナ(ヨガのポーズを)指導していた。

それにはとても時間がかかるので
多くの人を一度にケア出来ないかを何時も考えていた。

現場の経験により、よくある健康の問題にハタヨガに効果(治癒力)があることは学んでいた。

もちろんその時までにビクラムは徹底的に教えられた84のポーズはマスターしていた。

自分の体でも、練習を通じ、長い間ヨガの効果を探求してきた。

そのことは、他の人に何が良く作用するかを理解することができた。

身体の隅々、内部の細胞に、器官に、血管に、じん帯に、筋肉の働きに
選ばれた26のポーズが効率よく作用すると感じていた。

。。。。。。。

ビクラムは、ロサンゼルスで
伝統的な84ポーズを
ヨガ講師や上級クラスの生徒たちに教るようになった。

彼らは、基本の26ポーズも学び続け
そこから、大きな効果を得ていた。

ひとつひとつのポーズは、身体の違うところをケアして
順序良くポーズを重ねる事により
相乗効果があがり
次のポーズがより効果的に身体に作用するのだ。

1連(26)のポーズは90%の科学と10%のインスピレーションでできあがった。

クラスを初めてしばらくすると、身体はあたたまりしなやかになる。
より深くストレッチしたり曲げたりすることができる。

急いで、すぐに背骨をツイストするならば
あなたは効果を得る事は出来ないであろう。
実際、あなたは、背骨を痛めるかもしれない。

そして、26のポーズを行うことにより
クラスの終わりに向けて集中力を高め磨くのだ。
あなたの心が深い深いところに到達する前に
精神もマインドもウオームアップして準備されなければならないのだ。

参考 BIKRAM YOGA(Collins)

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